そのままだと危ない!ストーカーから身を守るためにできることは?
「ストーカー被害なんて自分には関係ない」「ストーカーするような人は周りにいない」そう思っていても、些細なことがきっかけとなり、ストーカーされてしまうことがあります。
また、交際相手がストーカーに発展したり、SNSがきっかけで、会ったことがない人からストーカーされたりする可能性もあるのです。
ストーカー行為は、後を付けられる、一日に何度も電話やメールをしてくる、郵便物やゴミをあさられる、職場や学校の前で待ち伏せされる…。など人によってその行為はさまざまです。ストーカー行為をそのままにするとエスカレートしたり、場合によっては逆上させてしまい、危険な事件につながる可能性もあるのです。
そこで今回は、誰にでも起こりうるストーカー被害から身を守るために、今からできることをご紹介します。ストーカー被害にあっている方はもちろん、そうでない方も他人事とは思わず、快適で安心できる生活を送るためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
改正ストーカー規制法
令和3年6月15日より、改正ストーカー規制法が一部施工されました。
以下の行為などが規制対象になります。
- 相手に承諾を得ないGPSでの位置確認などが禁止に。
- 見張りや押しかけ、うろつくなどの行為の規制対象が、「自宅や学校、勤務先」などに限られていたが、SNSなどを基に、立ち寄り先へ押しかける事例が起きており、「相手が現に所在する場所」を追加。
- 電話やメール、ファックス、SNSメッセージに加え、相手に拒まれたにも関わらず、連続して文書を送る行為。
ストーカー被害相談の傾向・内容
では、ストーカー被害相談はどのようなことが多いのでしょうか。その傾向や内容を見ていきましょう。
- 相談者の性別は女性が多い。男性は被害にあっていても相談しない傾向がある。
- 年齢は20歳~30歳代が全体の6割。
- 行為者と相談者の関係は、交際相手が最も多い。次いで相手との面識なし、職場関係、配偶者、知人関係など。
- つきまとい行為が最も多い。次いで面会・交際等の要求、無言・連続電話など。
このように、以前付き合っていた交際相手がストーカー化してしまうケースがあるので注意が必要です。
今からできるストーカー対策
できる限りのストーカー対策を行い、危険を回避することが大切です。今からできるストーカー対策を見ていきましょう。
警察や弁護士に相談し、友人や家族にもできるだけ協力を仰ぐ
ストーカー被害にあったら、まず警察や弁護士に相談することが大切です。その際に、被害状況が具体的に把握できるものがあると、警察も動きやすいでしょう。
警察は、行為者の検挙や警告を行うほかにも、被害を防ぐための具体的なアドバイスをくれたり、パトロール強化などを実施してくれます。
ストーカー被害にあったときに注意したいのは、絶対にストーカーと直接接触しないことです。ストーカー行為を止めさせるために直接交渉したりすることは、危険が伴います。
家族や友人など周りの人に協力してもらい、一緒に帰宅するなど、できるだけ一人にならないことも大切です。どうしても一人になってしまう場合は、防犯ブザーや防犯スプレーなどを持ち歩くこともおすすめです。
女性の場合、襲われたときに抵抗することが難しいので、防犯ブザーや防犯スプレーが有効です。また、携帯電話はいつでも110番できるようにしておくことも大切です。
被害状況を記録しておく
ストーカー被害にあっていると感じたら、どんな些細なことでも良いので、日付や時間、被害内容、自分が感じたことなどを記録するほか、留守番電話の録音や郵便物、メールなどのデータといった証拠を残すようにしましょう。
こういった被害状況の記録が、警察や弁護士に相談した時に、有利に働くことがあるのです。
個人情報流出を防ぐためにゴミ出しなどに気を付ける
何時に帰宅する、スーパーで買い物をした、などの行動パターンがストーカーに知られているようなら、個人情報がどこかで漏れていると思ったほうが良いでしょう。
ストーカーは相手のことを何でも知りたいと思うため、ありとあらゆる方法で個人情報を入手してきます。
そんな個人情報を守るためには、ゴミ出しに注意しましょう。買ったもののレシートや郵便物、宅配便の伝票、光熱費や携帯電話の領収書などは個人情報であふれています。これらのものは、シュレッダーやハサミで細かく切って捨てることをおすすめします。
さらに、ゴミをあさられないように、ゴミ収集車が来る直前に捨てるなども心がけましょう。
SNSの投稿範囲、位置情報の付加などの設定に注意する
SNSがきっかけとなり、ストーカー被害にあうケースも非常に増えています。
SNSのプロフィールや写真、近況などを誰もが見られるように公開していると、そこからストーカーが個人情報を盗み、さまざまなストーカー行為を行う可能性があるのです。
SNSには位置情報を追加しないことはもちろん、個人情報が知られてしまう投稿は鍵アカウントにするといった工夫をすることが大切です。
何気ない写真でも、さまざまな個人情報が詰まっている場合があるので注意しましょう。
ストーカー行為に過剰な反応はしない
ストーカー行為は非常に迷惑なことであり、過剰な反応をしないということは難しいかもしれません。
しかし、ストーカーは被害者からいろいろな反応を引き出すことを目的として、ストーカーしている場合もあるのです。
また、被害者から反応があった場合、その反応が自分が思ったものと違うことで、逆上してしまうケースもあります。
こういったストーカーには、過剰な反応を避けることで被害者への興味をなくすように誘導することが大切です。
できるだけ一人で外出しない
ストーカー被害にあっている間は、一人での外出を控えることが重要です。一人で買い物や散歩に出ていると、ストーカーの大胆な行動を引き起こすことも考えられるためです。
何かしらの理由でどうしても一人で外出しなければいけないときもあるでしょう。
そんなときは、人通りの多い場所を選んだり、暗い道を歩かないようにしたりと注意する必要があります。
好意を持たれるような曖昧な態度を取らない
ストーカーは、相手の何気ない態度や素振りから、一方的に相手に好意を抱くケースがあります。このように、好きでもない相手に好意を持たれたら、曖昧な態度を取らずに、嫌だとはっきりと伝えることも大切です。
曖昧な態度をとっているうちに、相手がストーカー化してしまうことがあるのです。
曖昧な態度をとっていると、「本当は嫌がっていない」「今はダメだけど、別の機会なら問題ないだろう」などと、嫌だという意思が相手にはっきりと伝わらず、勝手に都合の良い解釈をされる場合があります。
相手のためにも、嫌なものは嫌だとしっかり態度や言葉で示す勇気を持ちましょう。
ストーカー被害の証拠収集は探偵事務所に相談を
ストーカー行為をしている犯人の特定ができれば、実際にどんなストーカー行為をしているのかを調べることができます。
しかし、自分で犯人を特定しようとしたり、犯人と直接接触することは非常に危険です。
ストーカー被害にあったら、証拠を集めるためにも、探偵事務所に相談することをおすすめします。証拠を集めることで、警察へ相談する際の材料となりますし、場合によっては、警察がすぐに動いてくれる可能性もあるでしょう。
ストーカー被害にあっている方は、ぜひ探偵事務所を利用し、自分の身を守ってくださいね。