探偵が教える!盗聴器の種類と撃退のための必勝ガイド
一度でも、家に盗聴器があるのではないかと疑ってしまうと、安心して生活が送れません。
しかし、盗聴器を探すにも、どう探したらいいかわからないという方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、盗聴器にはどのような種類があり、それぞれ撃退するためにはどうしたらよいのかを、詳しくご紹介します。
盗聴器の種類とそれぞれの特徴
盗聴器には複数の種類があり、それぞれに特徴があります。
また、盗聴器の種類によって探し方や対処法が違うため、この特徴を知らずに探してしまうと、盗聴器を見逃してしまうことも考えられます。
もし、自分で盗聴器を探したいという場合は、まずは盗聴器の種類と特徴から確認しておくとよいでしょう。
盗聴器は、大きく「無線式」と「有線式」の2つに分類可能です。
ここからは、それぞれの仕組みと、代表的な盗聴器をご紹介していきます。
無線式盗聴器の主な種類
無線式盗聴器は、電波を発信して音声を盗聴するタイプの盗聴器です。
電波を発しているため、他の電化製品に干渉する可能性が高く、見つかりやすいという特徴があります。
最も広く普及しているため、仕掛けられている盗聴器の多くは、この無線式盗聴器です。
それでは、無線式盗聴器の中でも、よく発見されているものを5つご紹介します。
コンセント型盗聴器
コンセントタップの中に盗聴器が仕掛けられているタイプです。
コンセントに差し込むだけで電源が供給されるため、最も仕掛けやすい盗聴器でもあります。
普段見慣れているようなコンセントタップと同じ形をしているため、自宅のコンセントに刺さっていたとしても気になりません。
このような特徴から、仕掛けられていたとしても気づかない、というケースが発生しやすい盗聴器です。
ボックス型盗聴器
小さな箱型の機器で、黒いボックスの形をしています。一般的に「盗聴器」としてイメージされるのは、このタイプなのではないでしょうか。
作りはシンプルですが、大きさはライター程度と小さいため、隠しやすいという特徴があります。
ただし、部屋の中にそのまま置かれていると不自然であるため、死角になる場所や、家具などの裏、隙間などに隠されて設置される場合がほとんどです。
モジュラーコネクタ型盗聴器
固定電話の配線機器として使われる部品の1つに、モジュラーコネクタがあります。
この、モジュラーコネクタが盗聴器になっており、通話内容が盗聴できてしまうのが、この盗聴器の特徴です。
ただし、盗聴できるのは固定電話の通話のみとなるため、電話機が設置してある場所にしか仕掛けることができません。
デジタル式盗聴器
「デジタル波」と呼ばれる電波を利用した盗聴器で、発見されにくいとされている盗聴器です。
普段使用しているスマホの電話は、相手がどんなに離れていたとしても、電波があれば通話できます。実は、この通話に使われているのが、デジタル波です。
これまでの盗聴器は、「アナログ波」という電波を使用しており、この電波が届く範囲は、さほど広くありませんでした。
しかし、デジタル波であれば、電話が通じる範囲であれば、どこからでも盗聴できてしまいます。
このタイプの盗聴器は、改造された携帯電話やスマホが利用されるケースがほとんどです。そのため、一見して盗聴器には見えないという特徴も持っています。
スクランブル式盗聴器
スクランブル式盗聴器は、「ステルス盗聴器」とも呼ばれており、一般的な調査機器ではおおよそ発見できない、高度な盗聴器です。
他の盗聴器と同様、家の死角や家具の裏などに設置されていることが多いですが、電波の使い方が特殊で、複雑な作りとなっています。
そのため、一般に手に入れることができる盗聴器調査で使用される発見器では、感知できません。
スクランブル式盗聴器に対応した、専用機器でなければ電波を拾うことができないため、自力での発見はほぼ不可能と言えるでしょう。
有線式盗聴器の主な種類
有線式盗聴器は、電波を利用せず、物理的なケーブル線を用いたり、録音することで盗聴するタイプの盗聴器です。
そもそも電波を発していないため、無線式盗聴器よりも発見が困難とされています。
ただし、その性質上、盗聴している犯人が身近にいる可能性が高いため、犯人の特定で対策する場合がほとんどです。
ここでは、主に2つの種類を紹介します。
録音式盗聴器
文字通り、何らかの機器を使って音声を録音するタイプの盗聴器です。
部屋の死角に隠したICレコーダーやスマホなどを使って音声を録音し、その後、その機器を回収して再生するという方法で盗聴します。
このタイプの盗聴器は、音声を聞くために、設置したあとは必ず回収しなければなりません。そのため、盗聴している犯人は、その場所に何度も出入りができる人物である可能性が高いです。
コンクリートマイク
コンクリートマイクは、壁などを通して振動を感知し、その振動から音声を拾う盗聴器です。
病院で、医師の診察を受けるときに、聴診器を当てられたことはないでしょうか?
コンクリートマイクは、この聴診器と同じ仕組みを利用しています。
壁の外から盗聴できるため、マンションであれば隣や上下の部屋から、壁を通して盗聴しているケースがほとんどです。
このように、コンクリートマイクは家の外に設置されているため、目視での発見はできません。電波も発していないため、見つけることが非常に困難です。
盗聴器の発見方法と対応
盗聴器の種類を把握したからといって、目視で必ず盗聴器が見つかるとは限りません。
盗聴器を探すためには、どのようにしたら良いのでしょうか。
盗聴器はどう探すのか
ここまで、盗聴器の2つの種類を見てきました。
電波を発する「無線式盗聴器」と、電波を発しない「有線式盗聴器」です。
仕掛けられている盗聴器が無線式盗聴器であれば、必ず電波を発しているため、専用の電波受信機を使うことで、盗聴器の有無が確認できます。
盗聴器の電波を拾うことができる受信機は、「盗聴器発見器」として一般に販売されているため、誰でも購入可能です。
しかし、スクランブル式盗聴器のように、一般に販売されている盗聴器発見器では、発見ができないタイプの盗聴器も存在しています。
このような、発見が難しい盗聴器については、一般人が発見することは不可能といえるでしょう。
盗聴器の発見を得意とする専門家や、探偵事務所などに依頼して、調査してもらう必要があります。
盗聴器を見つけたらどうするのか
万が一盗聴器を発見してしまったら、壊したり、すぐに外してはいけません。
盗聴器を見つけたら、まずは証拠として写真を撮っておきましょう。
盗聴器がコンセントタップ等の場合は、ハンカチや手袋などをしてから静かに取り外しておくと安心です。
盗聴器には、犯人の指紋が付いているかもしれません。機器を触るときは、かならずハンカチや手袋を使用しておきましょう。
もちろん、盗聴器を探している間や取り外そうとしているときも、盗聴されている可能性があります。盗聴器の存在に気付いていることが相手に悟られないよう、不要な発言は控えましょう。
その後は、盗聴されていない安全な場所に移動してから、すぐに警察へ連絡してください。
家の中は、他にも盗聴器が仕掛けられている可能性があります。家の外に出て、十分に離れた場所で連絡するようにしましょう。
盗聴器の存在を察知したら適切な対応で身の安全を確保しよう
現在は、誰でも気軽に盗聴器発見器を入手できるため、自分でも盗聴器の発見が可能となりました。
しかし、盗聴器の中には発見器対策されているものもあり、一般で入手できる盗聴器発見器では、すべての盗聴器は発見できません。
盗聴器発見器で見つからなかったとしても、他の盗聴器が潜んでいる可能性は十分にあります。
盗聴器の調査がしたいという方は、まずは盗聴器の種類や特徴を知っておき、適切な方法で調査するようにしましょう。
もし、自分では発見できない盗聴器の場合は、専門家に頼ることも必要です。
自分の身の安全を確保するためにも、不安を感じた場合は、適切な対応ができる専門家に相談しましょう。