浮気の慰謝料と回数の関係性
信頼関係を築いているはずのパートナーが自分を裏切り、別の相手と浮気や不倫をしていたとしたら・・・そのショックは測り知れません。
パートナーの浮気によって心を傷つけられたことに対する代償として請求するのが「慰謝料」ですが、浮気がクロだったからと言って必ず自分の希望する額の慰謝料を受け取れるというワケではありません。今回は、浮気の回数と慰謝料の関係について考えてみましょう。
浮気と慰謝料
パートナーの浮気で慰謝料を請求するためには、パートナーと浮気相手との間に「不貞行為」があったという事実が必要となります。
「不貞行為」とはつまり肉体関係のこと。いくら親密にしていたり二人だけで食事に行ったりしていても、不貞行為がなければ慰謝料を請求できる可能性が低くなってしまいます。そのため、慰謝料を請求するためには「不貞行為があった」という証拠が必要になるのです。
【不貞行為の証拠となる例】
■二人で一緒にラブホテルへ入ったという証拠
■自宅に不倫相手を連れ込んだという証拠
■相手の自宅で二人きりで過ごしていたという証拠
■ラブホテルのレシートやポイントカードなど、不貞行為があると推察される証拠
証拠さえあれば、慰謝料は請求できる?
しかし冒頭でもお話したように、不倫された・不貞行為があったという明確な証拠があるからと言って、必ず満足のいく慰謝料を受け取れるワケではありません。
例えば、相手との不貞行為が一夜だけだったとします。たった1回の浮気でも慰謝料を請求することは可能ですが、「さほど責任重大ではない」として高額な慰謝料は認められないケースがほとんど。数十万程度の慰謝料が限界でしょう。
1回だけの肉体関係は「酔った勢いで」「雰囲気に流された」「寂しくてつい」など、常習性が感じられない場合が多く、数百万の慰謝料を支払うほど責任重大であるとは言えないと見なされるからです。ただし、不特定多数の相手と一度きりの肉体関係を持っているなど常習性が感じられ悪質とみなされる場合は、慰謝料に上乗せされる可能性があります。
どのくらいの証拠が必要?
一概に「何回以上の不貞行為の証拠があれば相場と同じ額の慰謝料が取れる」と定義づけることは難しいですが、平均的に3回以上の不貞の証拠を集めることができれば当事者の責任・浮気の悪質性が認められ、相場程度かそれ以上の慰謝料を取れることが多いとされています。
回数は多いほど取れる慰謝料は高くなりますが、回数だけではなく「関係を続けている期間の長さ」も重要です。
1回だけなら「一晩のあやまち」として見過ごされてしまいますが、不貞行為を数回・数十回、そしてその期間も1か月・2ヶ月と、回数は多く期間は長くなるほど確信犯。「本気の浮気」であることは間違いありません。常習性や悪質性が高いことが明確であれば、慰謝料が高額となる可能性が高くなります。
納得できる慰謝料を請求するための証拠とは?
納得のいく額の慰謝料を手にするためには、複数の証拠を集める必要があります。
■ラブホテルのレシートやメンバーカード・クレジットカードの利用明細
■「明日の夜部屋に行くよ」「昨日のホテル良かったね!」など
不貞行為があることが容易に推察できるメールやLINEメッセージ
■二人の不貞行為を撮影した写真や動画
■二人で複数回ラブホテルに入った・相手の家に出入りしている写真や動画
こういった証拠をなるべく多く集め、浮気が悪質であることを証明できれば満額である数百万円の慰謝料を手にできる可能性が高まります。
不貞の証拠を集めるために
不貞行為の証拠を集める際、ご自身で調べるのはさまざまなリスクがあるためおすすめできません。当事者にバレて警戒心を高めたり夫婦関係が修復不可能になったりすることが一番危険ですが、スマホや市販のカメラで撮影した写真は不鮮明なことがほとんどで、証拠としては不十分です。
また、パートナーが浮気相手とラブホテルに入るようなシーンを目の当たりにして、平常心でいられる人などいません。裏切りで受けた心の傷をさらにえぐることとなるでしょう。
不貞行為の証拠集めは、経験豊富で技術も確か・専用の機材やツールを揃えている調査の専門家、探偵へ依頼するのがもっとも賢明。自分で調べるよりもはるかに短い時間と手間で、確実な証拠が手に入ります。
まとめ
高い慰謝料を取る、ということに良くないイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
お金がすべてではありませんが、あなたが受けた精神的苦痛を少しでもやわらげ、これから進むべき新しい人生のために必要なものです。そして不貞行為は立派な違法行為。その行為の代償はきちんと払うべきであると考えます。
納得のいく慰謝料を受け取りこれからの人生に希望を見出すために、一人で悩まず信頼できる探偵へご相談ください。