浮気・不倫の証拠について考える
自分のパートナーが浮気・不倫をしていることを知ったとき。社会的制裁を受けて欲しい・相手と別れてもらい夫婦関係を再構築したい・・・など、浮気・不倫の乗り越え方は人それぞれです。
離婚・慰謝料の支払い・関係の再構築などいかなる場合でも、あなたの希望を叶えるために必要なものは、まず相手に浮気を認めさせること。そのためには「浮気・不倫の証拠」が必須です。今回は、どのようなものが浮気や不倫の証拠として役立つのかや、その集め方について考えてみたいと思います。
【証拠】となるもの・ならないもの
【証拠】となるもの
必要なものは、法的に効力のある「相手との不貞行為が推察できる」証拠です。
■浮気相手とホテルや相手の自宅へ出入りしている写真・動画
■ラブホテルを利用した領収書やクレジットカードの明細
■浮気相手との密会場所へ行った交通系ICカードの記録
■浮気相手と親密なやり取り・デートの約束をしているSNS・メール・手帳
【証拠】と認められないもの
証拠ならどんなものでも構わないということではありません。法的効力のない証拠では意味がありませんし、違法な証拠はこちらが不利になり逆に訴えられる可能性もあります。
■「パートナーと浮気相手がラブホテルへ入るのを見た人がいる」という目撃証言など根拠のないもの
■「異性と2人きりで食事に行った」など、単に「会っていた」という事実(不貞行為があるとは限らない状況)
■スマホの写真やSNSのスクリーンショットなど、偽造・改ざんを疑われそうなもの
■違法な盗聴・盗撮データ・こっそり持ち帰ったモノ・脅して自白させた証言など犯罪行為で得た証拠
なぜ証拠が必要なの?
①自分側は認められやすく、相手は認められにくくなる離婚請求
あなたが浮気しているパートナーと離婚したいと思ったとき、「相手が浮気している」有力な証拠があれば、浮気された被害者側からの離婚請求はスムーズに認められるでしょう。
さらに法律上、「浮気をした側」である有責配偶者からの離婚請求は原則的に認められません。そのため、相手が有責であるという証拠があれば、浮気をしたパートナーがどんなに離婚したがっても認められないのです。
②慰謝料請求を有利かつスムーズに進める
浮気という裏切りの代償である慰謝料を請求するときにも証拠は力を発揮します。パートナーが浮気をしている確固たる証拠があれば当然こちらが有利となり、慰謝料請求がスムーズに進みます。
慰謝料請求は裁判をせずとも、弁護士など専門家を介し話し合いで解決することもよくあります。当事者たちに社会的地位や家庭がある場合、発覚を恐れて素直に支払に応じるといったケースがありますが、その際にも証拠が有力なほど、スムーズにことが進んでいくでしょう。
③夫婦関係を再構築する
浮気や不倫の着地点は、慰謝料請求や離婚だけではありません。関係をきっぱりと清算してもらい夫婦関係をやり直したいという方もいらっしゃいます。特にお子さんがいらっしゃる場合は、再構築を望むケースが多いようです。
夫婦関係の再構築にはまず、相手に浮気を認めさせること。言い逃れできない浮気の証拠を揃え相手に認めさせ、心からの謝罪をしてもらうことです。もし証拠がなければ浮気を認めず、ずるずると不倫関係を続け夫婦関係は冷え切ったものになってしまうかもしれません。
証拠集めのポイント
①なるべく複数の証拠を集める
写真だけ・動画だけ・LINEだけなど1種類の証拠だけを集めるよりも、数種類・複数の証拠の方がより証拠能力が高いとされています。
②継続して集める
「1回ラブホテルに行った」だけでは、風俗店を利用しただけの可能性も。相手との関係が継続的であるということを示すためには、何度もホテルや相手の自宅を訪れている・一定期間のメールやLINEの履歴などを集めましょう。
③違法行為・犯罪行為をせずに証拠を集める
浮気・不倫の証拠集めの際にはバレないようにするという大前提がありますが、先ほどもお話したように違法行為や犯罪行為によって手に入れたものは証拠として認められません。証拠が欲しいからと無茶をするのは絶対にNGです。
証拠集めは探偵へ相談を
浮気・不倫の証拠をを自分で集めようとすると、パートナーや相手にばれてしまう恐れや、パートナーの浮気現場を目の当たりにして精神的ダメージを受けてしまうというリスクがあります。しかもそんな苦労をして集めた証拠も「これでは証拠になりません」と一蹴されてしまう可能性も。
有利で効力の高い証拠を集めるためには、調査のプロである探偵へ相談するのが正解です。専門的な技術はもちろん、プロ専用の機材を使用した確かな証拠を得ることができます。個人での証拠集めではさまざまなリスクが伴いますが、知識と経験のある探偵ならば安全かつ正当な手段で得た有力な証拠を手に入れられるでしょう。
証拠集めに無駄なリスクやコストは少しでも省くべき。効率よく効果的な証拠を集めて、あなたにとって有利な解決への道を拓きましょう!