「不倫カップル」を思い知らせたい。内容証明郵便の目的と注意点
探偵による浮気調査の結果、パートナーが浮気・不倫をしていることが確定した場合に、パートナーとその相手に何らかのアクションを起こしたいと考える人は多くいらっしゃるようです。しかし相手に直接嫌がらせをしたり怒りをぶつけてしまうと、逆にこちらが訴えられてしまう可能性があり有効な手段とは言えません。
それでも浮気・不倫に対してなにかアクションを起こしたい方へ向け、今回は「内容証明郵便」についてご説明したいと思います。
内容証明郵便とは
どんなもの?
「内容証明郵便」という言葉を耳にしたことがある人は多いかと思います。
「どんな内容の文書を・いつ・誰が・誰へ送ったのか」ということを郵便局(日本郵政株式会社)が証明してくれる郵便物のことで、郵便料金に追加費用を支払うことで送ることができます。
未払い金の対応や各種契約解除などに利用されることが知られていますが、不倫・浮気に対してのアクションでは、不倫・浮気をしたパートナーやその相手へあてて、不倫関係の解消や不倫の慰謝料を求める文書を送付する際に利用することができます。
効果は?
内容証明郵便を受け取ったからといって、その相手に関係解消や慰謝料支払いの法的な義務が直ちに発生するというワケではありません。
しかし内容証明郵便を送付しておけば、あなたがパートナーや不倫相手に対して関係の解消を要求していることや慰謝料請求の意志があることを伝えることができますし、のちのちの裁判であなたが起こした具体的なアクションを証明することが可能です。
内容証明郵便のメリット
①トラブルを回避できる
「パートナー(不倫相手)と別れて欲しい・慰謝料を支払ってほしい」と口頭で伝えて「分かった」とその場が収まっても、いざ裁判となったときに「別れろなんて言われていない・慰謝料の支払いに合意などしていない」と言い逃れをされる可能性があります。
内容証明郵便で関係解消や慰謝料支払いを求める文書を送付しておけば、いつ誰にどんな文書を送ったかがしっかりと証明されますので、そのようなトラブルを回避することができるでしょう。
②本気であることを知らせる
例えば、話し合いで「関係を解消して欲しい」と要求して合意を得られたとしても「バレないよう気を付ければこれからも関係を続けられる」と甘く見られてしまうかもしれません。
そんな人の手元に内容証明郵便で関係解消を求める文書が届いたらどうでしょうか。あなたの「本気度」を感じ取り、真っ青になって不倫関係の清算に急ぐことでしょう。
③プレッシャーを与える
内容証明郵便というものは非常に重いものです。「私の配偶者との関係をすぐに解消しなければ慰謝料〇〇万円を請求する」という内容証明郵便が届けば、「裁判で訴えるつもりかもしれない」と不安を感じ、相当なプレッシャーを感じるでしょう。
不倫をしたパートナーや相手にプレッシャーを与えることで素直に非を認めさせ、問題の早期解決が見込めます。
送るときの注意
①用意する枚数
内容証明郵便は、相手へ送る用・自分の保管用・郵便局の保管用と計3枚必要なので、原本ができたらコピーを行いましょう。また1通の枚数が2枚以上となった場合は、契印(紙のつなぎ目に押す印鑑)が必要となります。
②文字数・行数
内容証明郵便は記載する文字数・行数が定められています。縦書き・横書きなどによっても異なり、テンプレートはインターネットからダウンロードすることもできますが、自信のない方は専門家へ問い合わせるのが確実でしょう。
③虚偽・中傷・脅迫しない
事実に反することや相手への誹謗中傷・「別れなければ勤務先にバラす」「支払わなければSNSで公表する」など脅迫するような内容を記載するのは絶対にやめましょう。不利になるばかりか違法性を問われ、逆に訴えられる可能性があります!
④送り先
特に不倫相手に内容証明郵便を送付するときは、相手の名前や自宅の住所を知っているまたは探偵の調査でハッキリしていることが前提です。分からないからと勤務先などへ内容証明郵便を送り、逆に訴えられてしまったというケースも実際にありますので、相手の名前や自宅の住所がわからない場合は探偵に調査を依頼しましょう。
まとめ
内容証明郵便を有効に活用すれば、ほとんどの場合スムーズに不倫問題が解決します。また、内容証明に応じないことがあっても法的措置へ踏み切るきっかけになったりと、有利に働くでしょう。
送る前に本当に不倫・浮気をしているか確認したい、慎重に動きたいという方はまずは探偵に相談を。
不安を乗り越え、明るいスタートを歩みだす一つの手段として試してみてはいかがでしょうか。