不倫きっかけで別居。こんな状況でも不倫調査は依頼できるの?
「不倫がきっかけで、既に別居中。それでも、不倫調査を依頼できますか?」
「あるとき突然、別居を突きつけられた。けれど、本当の理由は不倫だと、後からわかった……」
「不倫調査を考えているのだけれど、もう別居しているし、手遅れでしょうか……?」
これらは、私たちがよくいただく質問の一つです。
そして、後から不倫調査を思い立つ人が多いことの表れでもあります。
実は、既に別居中であっても、不倫調査を行うことは可能です。
但し、それに際していくつかの注意点や、証拠が無効になってしまわないように抑えておくべきポイントがあります。
今回は、別居中の不倫調査のメリットとその際に絶対に注意しなければならない点についてご紹介します。
別居中の不倫調査にメリットはあるのか?
「既に別居中だし、今から何をやっても、もう手遅れなのでは……」
不倫調査という選択肢に気づいても既に別居中なことからこんな風に考えてしまう方は少なくありません。
しかし、その原因が不倫にあるとなれば話は別。
不倫によって結婚生活を壊された場合、
不倫行為を行ったパートナーと不倫相手に慰謝料を請求することが認められています。
不倫によって結婚生活が壊されたことが明らかになった場合、
あなたは被害者でありパートナーや不倫相手は加害者となります。
この立場の違いは、今後、パートナーたちとどのような話し合いをしていくにせよ重要なものとなってきます。
また、ご自身の気持ちに整理をつけるため前に向かって歩き始めるきっかけとして、調査によって証拠を得るというのは、有効な手段となります。
こういった理由から、既に別居中であっても、その証拠をきちんと収集しておくことには、大きなメリットがあります。
別居中に不倫調査で注意すべきポイント
別居中の不倫調査で注意しなければならないのは、
- 調査対象のスケジュールが把握しづらくなる
- 場合によっては、証拠が無効となる可能性がある
の二点。特に、後者が重要になってきます。一つずつ見ていきましょう。
調査対象のスケジュールが把握しづらくなる
不倫調査をするにあたって、対象のスケジュールを把握できているかどうかは、調査期間の長短に直結します。
対象がどのようなスケジュールで生活しているのか?これが把握できているだけで、予備調査を省くことができるためです。これにより調査期間を短くすることができます。
しかし、別居中となると生活スケジュールや行動パターンが以前とは大きく変わっていることが予想されます。
その変化の幅だけ予備調査を行う必要が生まれ、調査が長期化します。
結果が出るまでが長くなるのはもちろんのこと長期化は調査費にも影響してきます。
定期的に連絡を取ることで、相手のスケジュールをある程度把握しておくこと。
気は進まないかもしれませんが、こういった対応をすることで、このデメリットは最小化することが可能です。
場合によっては、証拠が無効となる可能性がある
不倫の証拠を入手したとして、場合によってはその証拠が無効とされる可能性があります。
それが、「離婚を前提に別居している」場合です。
この場合「既に婚姻関係が破綻した後から行われた不倫である」とみなされ、
証拠が無効となってしまう可能性があります。証拠を集めたタイミングや、別居の時期が悪い方向に噛み合うとこういったことは十分起こりえます。
いくら「そもそも不倫が原因で別居になった!」と主張しても、
「別居前に不倫があった証拠」は、こちらが用意しないといけません。
それができなければ、相手に「既に婚姻関係が破綻した後の不倫なので別居後の証拠は無効だ」とシラを切られる可能性すらあるのです。
別居中の不倫調査において、ここは特に注意すべきポイントです。
「既に離婚を前提に別居している」場合の対処法
では、既に離婚を前提とした別居をしてしまっている場合、どうすればいいのでしょうか?
そういった場合、「そもそも、別居の原因は不倫にある」と、証明するのが肝になります。
別居後の調査で入手した証拠あっても、その別居の原因が不倫であることを証明できるならそれらは有効です。
別居前からしていた不倫を、別居後も続けていた。こういう形に持っていける証拠が必要なわけですね。ですから、別居前の不倫の証拠をこちらが握れば、それを証明できます。
既に別居中であるなら、その期間中に収集した証拠が無効にならないように、「過去の不倫の証拠をもセットで用意する」こと。
既に離婚を前提として別居している場合、ここが最重要ポイントになります。
自分で行う調査は、非常に難しい
同居中であれば、スマートフォンをこっそり見たり、クレジットカードの明細表を確認することもできたかもしれません。
しかし、別居中となると、そういった方法から自分で不倫の証拠をつかむことは、一気に難しくなります。
難度が高くリスクもあり、その上、時間的にも精神的にもかなり大きな負担となる作業です。既に別居中である場合、これは避けたほうが無難な選択肢となります。
反面、別居中はパートナーが不倫相手に会う時間を確保しやすくなるため、証拠をつかみやすくなると考えることもできます。
自分でやれることは少なくなってしまうが、別居中という今の状態は、デメリットばかりではない。こういったことも、覚えておきましょう。
早期の調査依頼が、一番の解決法
不倫調査において、早期に証拠集めに動き始めることは、あらゆる面でプラスに働きます。
同居中であっても別居中であっても、早期に行動を起こすこと。それが、証拠の量や質に直結します。
裁判において重要視される、不倫の期間や回数。それらを証明する証拠は、時間が経てば経つほど減っていきます。足踏みしている間に、別居の原因となった証拠が、無くなってしまうかもしれません。
「早期に調査を始めなかったがために、過去の不倫の証拠を押さえられなかった。そのせいで、完全に泣き寝入りすることになってしまった」
最悪の場合、こういったことも起こりえます。
こういった事態を防ぎ、有効な証拠を迅速に集めるためにも、不倫調査は早期にプロへのご依頼をおすすめします。