探偵に人探しを頼んだ場合、実際の成功率はどのくらい?
探偵に人探しを依頼したことがある、という方は、あまり多くはないでしょう。
親しい人が失踪してしまった場合など、実は、探偵に人探しの調査を依頼することが可能です。
しかし、探偵に人探しを依頼するとして「本当に見つかるものなのか?」というのは気になるところ。
今回は、探偵に人探しを依頼した場合、どのくらいの割合で見つかるものなのか、成功率をご紹介します。
どのようにすれば成功率が上がるかといったポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
探偵に依頼したときの成功率は70~80%
探偵に人探しを依頼したときの成功率について、正確なデータは公表されていません。
しかし、成功率を公表している探偵事務所も多くあり、その平均は約70~80%です。
こうしたデータを公表できる探偵事務所は、長年の経験、独自のネットワークやテクニックを駆使して人探しをするため、成功率も高くなります。
依頼の条件や事情により成功率が異なる
人探しの依頼は、依頼主の事情によってさまざまです。
例えば、
- 養育費の支払いが停滞している元配偶者の居場所を知りたい
- 長年付き合っていた人と連絡が取れないため調べて欲しい
など、依頼主から具体的な情報が得られるケースであれば、成功率が高くなる傾向にあります。
一方で、
- 幼少期に会ったことがある人と再会したい
- 旅行中に助けてくれた人にお礼を言いたい
など、本人の曖昧な記憶のみが頼りであったり、月日が経過していたりするケースは、調査が困難である場合がほとんどです。
さらに、調査にかけられる費用や時間に制限があれば、その中で調査しなければなりません。
こういった理由から、依頼の内容や条件によって、人探しの成功率は左右されます。
成功率100%の探偵事務所は避けるべき理由
人探しの平均成功率が70~80%の中で、成功率100%と宣伝する事務所もあります。
本当に成功率が100%であれば依頼したくなりますが、こういった探偵事務所は何らかの事情がある可能性が高いです。
先述したように、人探しの成功率は依頼内容によって左右されます。
そのため、100%やそれに極めて近い数値の成功率を掲げる探偵事務所は、
- 成功率が低い調査は断っている
- 調査期限を決めず、見つからない場合は「調査中」扱いとする
- 見つからない場合でも、調査に問題がないため成功扱いにする
- 見つからなかった場合、本人を死亡したことにする
といった事情によって、データ上の成功率と実際の成功率に差がある可能性があります。もちろん、純粋に高い成功率を誇る探偵事務所もありますが、数字だけを見て判断してしまうと、選択肢を狭めることになってしまいます。
成功率だけを信じるのではなく、きちんと調査してくれるかどうかを見極めて依頼するようにしましょう。
探偵が行う人探しの方法
探偵は、どのような方法で人探しをしてくれるのでしょうか。
探偵へ人探しを依頼した場合、どういった情報を元に、どのような調査が行われるのか、その方法をご紹介します。
データ情報からの調査
探偵は、独自のデータベースやネットワークを持っているため、対象者の個人情報などから調査できます。
探偵事務所によってどのようなデータベースを持っているか異なりますが、以下のような情報から対象者を特定することが可能です。
- 商品の購入履歴・情報
- サービスなどの利用履歴・情報
- 個人や法人の事業者情報
聞き込み調査
データ情報を使った調査結果や、依頼主から得た情報を元に、現地で聞き込み調査も行います。
一般的な探偵の調査方法として、一番イメージしやすい方法かもしれません。
関係者に、対象者の行動や所在をヒアリングし、確実な情報を探します。
人探しにおいて、関係者の目撃情報は有力な手がかりです。
地道な方法ではありますが、人探しには欠かせない調査方法の1つになります。
尾行・張り込み調査
居場所の特定や、現在の生活状況などを調査するために、必要であれば尾行や張り込み調査も行います。
依頼の中には、対象者が今どのような生活を送っているか知りたい、といったものも少なくありません。
そのような依頼の場合は、対象者を見つけたところで終わるのではなく、対象者の身辺調査まで広範囲に行う必要があります。
SNS・インターネットを使用した調査
今では生活に馴染んだSNSやインターネットは、探偵の人探しにも活用されています。
探偵は、専用のツールや技術を使うことで、インターネット上の情報から、アカウントの特定や個人情報を引き出すことが可能です。
例えば、SNSに投稿された写真からは、おおよその場所を絞り込むこともできるため、聞き込み調査に活用できます。
もちろん、探偵は都道府県の公安委員会に届出を提出し、適切な方法で調査しています。
法律に違反するような危険な調査は行わないため、安心して依頼してください。
人探しの成功率をアップさせるポイント
条件によっては失敗してしまう人探しですが、探偵に依頼する以上、成功させたいものです。
成功率をアップさせるためには、どのようなポイントに気をつけて依頼したらよいのでしょうか?
早めの調査依頼
人探しは、時間が経過すればするほど、成功率が低くなる傾向があります。
依頼者はもちろん、目撃者や関係者の記憶は、時間の経過と共に曖昧になっていくからです。
対象者が行動した痕跡やデータも、時間の経過によって消えてしまうものもあるでしょう。
人探しを成功させたい場合は、対象者の行方がわからなくなってから依頼までの期間を、なるべく短くすることがポイントです。
必要な情報は量と質を確保する
依頼主が、どれだけ情報を持っているかによっても成功率は左右されます。
探偵は、あらゆる方法を使って人探しをしますが、警察のように公的なデータベースへアクセスできる権限は持っていません。
そのため、今わかる情報を元に調査します。
依頼するときに、より正確な情報が多ければ多いほど、調査もしやすくなるため、成功率も高くなるのです。
可能な限り具体的で、正確な情報を集めて依頼するとよいでしょう。
人探しを依頼するときに必要な情報
それでは、人探しの成功率を上げるために、どのような情報を集めておくとよいのでしょうか?
探偵が人探しで使う情報について、あるとよい情報をいくつかご紹介します。
本人の基本データ
対象者を特定する上で、個人情報がわかると調査がしやすくなります。
主に、下記のようなデータがわかるとよいでしょう。
- 名前(フルネームで漢字までわかるのが理想)
- 生年月日
- 過去の住所
- 電話番号やメールアドレス
住所や電話番号は、現在使われていないものでも問題ありません。
自分が知っている情報は、現在使われていないという情報も含めて、探偵に伝えておきましょう。
外見や服装
対象者の顔、体格、髪型、服装といった、外見の特徴も不可欠な情報です。
できる限り新しい写真が望ましいですが、ないという場合は過去のものでもよいので、見た目がわかるものを用意しましょう。
仕事の情報
もし、勤務先や職種、職業などがわかる場合は、伝えておくとよいでしょう。
過去に働いていた会社や職種でもかまいません。
どういった仕事をしている、もしくはしていたか、知っているという場合は、重要な手がかりになる可能性が高いです。
交友関係など
対象者の交友関係なども、わかる範囲でまとめておくと、調査に役立ちます。
自分と仲が良くない、もしくは自分はあまり知らないという場合でも問題ありません。
探偵なら、聞き込みすることができるため、対象者と親しい人や知り合いがわかる場合は、知らせておくとよいでしょう。
趣味や嗜好
一見関係ない情報に思えますが、対象者の趣味や嗜好から、本人発見につながる可能性もあります。
例えば、趣味に関連するイベントがあれば、張り込みを行い対象者を発見することも可能です。
調査に関係がないと感じる些細なことでも、他の情報と組み合わせることで調査の発展につながる可能性があります。
少しでも気になる情報がある場合は、探偵に伝えておくようにしましょう。
人探しを依頼するときは早めにプロへ相談を
探偵に人探しを依頼したとしても、対象者が必ず見つかる保証はありません。
しかし、対象者の情報を多く集め、行方がわからなくなってから早めに依頼することで、成功率が高くなる可能性があります。
探偵事務所の中には、成功率100%と宣伝する事務所もありますが、正確な数字ではない場合が多く、注意が必要です。
今回ご紹介した点だけではなく、誠実に対応してもらえる探偵事務所を探すことも重要なポイントといえるでしょう。
人探しを探偵事務所へ依頼する際は、信頼できる探偵事務所を探してみてください。