名古屋の探偵事務所が弁護士と連携する

メリットとデメリット

名古屋の探偵で弁護士と提携しているところは?メリットも解説!

Knoeledge

名古屋の探偵で弁護士と提携しているところは?メリットも解説!

近年は、弁護士事務所と提携する探偵事務所が増加しています。弁護士は言わずと知れた法律のプロであり、浮気や嫌がらせで悩んでいる時の相談先としては、探偵に並ぶ存在です。この2つの職業が、なぜ提携しているのでしょうか。ここでは、探偵が弁護士と提携する理由や、そのような探偵に依頼するメリットを解説します。

名古屋の探偵と弁護士の関係1:提携の理由

名古屋の探偵と弁護士の関係1:提携の理由

探偵と弁護士が提携しているのには、もちろん理由があります。簡単にいえば「自分にできないことを相手が行ってくれるから」なのですが、その事情はなかなか複雑です。探偵側と弁護士側、それぞれの提携の理由を見ていきましょう。

探偵側の理由

探偵側の理由

探偵が弁護士と提携している理由は、調査後に弁護士の力を必要とする依頼者が多いからです。たとえば浮気調査の場合、調査後の離婚や慰謝料請求もセットで考えなければなりません。そのため、提携先の弁護士を紹介し、依頼者をサポートするケースが増えているのです。

「離婚や慰謝料請求の相談くらいは、探偵がついでに行ってくれてもいいのでは?」と思うかもしれませんが、話はそう簡単ではありません。探偵も多少の相談くらいならできるかもしれませんが、法律のプロというわけではないので、その内容に責任を持てないのです。

また、料金を受け取っての法律相談や第三者との交渉、法廷での代理行為なども、探偵には認められていません。これらはすべて弁護士の仕事だからです。優秀な探偵は、自分たちの仕事と弁護士の仕事の線引きをきちんと行い、適切なタイミングで弁護士につないでくれます。こうすれば、依頼者も速やかに次の行動に移れるわけです。

もちろん「我々にできることはここまでです。あとは弁護士を頼ってください」と説明しても、依頼者は納得するでしょう。しかし、新たに弁護士事務所を探すのは面倒ですし、どことなく中途半端な形になってしまうのは否めません。それよりは、提携先の弁護士を紹介した方が依頼者の満足度も高くなり、引いては探偵事務所の評価にもつながるのです。

弁護士側の理由

弁護士側の理由

弁護士が探偵と提携している理由は、探偵側の理由の裏返しです。たとえば、浮気問題を相談に来た依頼者がいても、証拠が不十分では有利に戦えません。慰謝料の金額も少なくなってしまうでしょう。そのような場合、探偵事務所につないで浮気調査を行ってもらうことで、浮気の確実な証拠を入手するわけです。弁護士としても仕事がやりやすくなります。

しかし、浮気の証拠などを集めるのも、弁護士の仕事の一環と解釈できなくはありません。なぜ直接弁護士が調査を行わず、探偵につないでいるのでしょうか? その理由は、日弁連の定める弁護士職務基本規程(弁護士倫理)にあります。簡単にいえば、「尾行や張り込みによる調査は、弁護士の業務としてふさわしくないからNG」なのです。

納得のいかない方もいるかもしれませんが、いずれにしても弁護士に探偵のような調査はできません。そのため、「このまま調停や訴訟を行っても勝てない」と判断した弁護士は、探偵に証拠集めを依頼します。このように、探偵と弁護士の業務はうまく住み分けができており、お互いを頼りにしているのです。提携が行われるのは自然な話だといえるでしょう。

名古屋の探偵と弁護士の関係2:どんな時に役立つのか?

探偵に依頼される調査の多くは、調査後に法的な争いに発展する可能性があります。それだけ弁護士にバトンタッチする機会も多いのです。探偵の調査が、どのような理由で弁護士に引き継がれるのかを知っておきましょう。

浮気調査

過去の実績

弁護士との連携が重要な調査の筆頭が、浮気調査や結婚前調査です。浮気が発覚した場合、離婚・破局に至ってしまうケースは少なくありません。仮に離婚しなくても、しっかりと慰謝料請求を行い、けじめをつけるのが望ましいでしょう。浮気の証拠があっても油断はできませんから、弁護士の力を借りて自分に有利な決着を目指すべきだといえます。

嫌がらせ調査

嫌がらせ調査

嫌がらせ調査も、慰謝料請求とセットで考えられることが多い調査です。十分な慰謝料を取るためには、自分の受けた苦痛がどれだけ大きかったのかを客観的に証明しなければなりません。そのためには、探偵が集めた証拠はもちろん、弁護士のサポートも重要です。二度と嫌がらせをしない旨の念書を作る時も、弁護士に任せた方がいいでしょう。

所在調査(人探し)

所在調査(人探し)

所在調査は、一見訴訟とは無関係に思えるかもしれません。しかし、それは「昔の友人と会いたい」「行方不明の家族を探したい」といった、ターゲットの発見自体が目的の場合です。夜逃げした債務者やお金を盗んで逃げた知り合いなどを探したい場合は、当然訴訟も視野に入ります。言い逃れを防ぐためにも、弁護士の力を借りた方がいいでしょう。

また、学校でのいじめや過酷な労働環境から逃げ出すために、家出を選択してしまう人もいます。このような場合は、ただ連れ戻すだけではなく、失踪の原因を解決しなければなりません。いじめの犯人やブラック企業に対して訴訟を起こす必要があるため、やはり弁護士の力を借りるべきだといえます。

名古屋の探偵と弁護士の関係3:提携のメリットとデメリット

探偵と弁護士との連携は、基本的にはメリットが目立ちます。一方、ある程度状況は限定されますが、デメリットがあることも否定できません。主なメリットとデメリットを紹介しましょう。

メリット① 弁護士への引き継ぎがスムーズ

メリット① 弁護士への引き継ぎがスムーズ

最大のメリットは、やはり調査後の弁護士への引き継ぎがスムーズであることです。提携していない弁護士事務所へ行くと、探偵の集めた証拠などを見せた上で、事情を1から説明しなければなりません。これは少々面倒ですし、認識の齟齬が発生する可能性もあります。提携先の弁護士なら、あらかじめ話を通しておいてもらえるため、負担が減るのです。

メリット② 優先的に受け付けてもらえる可能性あり

メリット②  優先的に受け付けてもらえる可能性あり

もう1つのメリットは、優先的に相談を受け付けてもらえる可能性があることです。 弁護士は多くの仕事を抱えているため、一度に多くの依頼がやってくれば、より重要な案件から処理せざるをえません。せっかく相談に行っても、なかなか対応してもらえないケースもあるでしょう。

しかし、提携先の探偵事務所からの紹介なら話は変わってきます。一体となって依頼者の悩み解決に当たっている立場ですから、優先的に対応してもらえる可能性が高くなるのです。少しでも早く問題を解決に導きたいなら、弁護士と提携している探偵を選ぶのがいいでしょう。

デメリット① 提携先の弁護士に誘導される

デメリット①  提携先の弁護士に誘導される

探偵の中には、提携先に依頼者を紹介しようとするあまり、しつこい「営業」を行う人もいます。もちろん探偵に強要する権利はないのですが、流されて従ってしまう依頼者もいるでしょう。弁護士会の引き継ぎについては、調査前に十分相談することをおすすめします。

デメリット② 非弁提携に当たるおそれがある

デメリット②  非弁提携に当たるおそれがある

弁護士でない者が弁護士に顧客を紹介し、その見返りとして金銭などを得ることを「非弁提携」といい、法律で禁止されています。つまり、探偵が弁護士に依頼者を引き継いだ際、弁護士や依頼者から手数料などを受け取ってはいけないのです。あくまでも善意によって、無料で引き継がれるべきだといえます。

裏で密かに行われていた場合、依頼者が気づくのは不可能ですから、必要以上に気にすることはありません。ただ、弁護士に引き継ぐ際に紹介料などを請求された場合は、明らかな非弁提携です。残念ですが、その探偵および弁護士との付き合いはそれまでにして、別の弁護士事務所を探した方がいいでしょう。

名古屋の探偵と弁護士の関係4:提携している探偵一覧

名古屋は大都市だけあって、探偵に持ち込まれる相談も多岐にわたり、多くの探偵事務所が弁護士と提携しています。名古屋に拠点を持つ主な探偵の、弁護士との提携の有無を調べてみましょう。

弁護士と提携している名古屋の探偵

弁護士と提携していない名古屋の探偵

このように、名古屋の探偵事務所の多くが弁護士事務所と提携しています。ある程度以上の規模を持つ探偵に依頼すれば、調査後に弁護士につないでもらえると考えていいでしょう。もちろん、実際に提携しているかどうかは、依頼前に確認してください。

まとめ:名古屋での調査は、弁護士と提携している探偵にお任せ

探偵に調査を依頼する際は、弁護士と提携している業者を選ぶのがおすすめです。必須というわけではありませんが、調査後の対応のことを考えると、速やかに弁護士につないでもらえるのは大きなメリットでしょう。もちろん、より適した弁護士事務所を知っているなら、そちらに依頼しても構いません。状況に応じて、最適な探偵と弁護士を選んでください。